カカオティア チョコレート辞典
チョコレート辞典

チョコレートは手で持っても溶けないのに、口の中で溶けるのはなぜ?

その秘密は、チョコレートの原料の含まれる「カカオバター(ココアバター)」の性質によります。

カカオバターは名前の通り、カカオの豆を絞って取れる油=バターです。ただし動物性のバター(熱ですぐに溶ける)や、常に液体のオリーブオイルとは違い、「常温では個体、人間の体温に近い温度で急に溶け始める」という面白い性質を持っています。

具体的には、25度ぐらいまではまだ固体の状態を保っていますが、25度をすぎると溶け始め、30度を過ぎたあたりから一気に液状化します。この急な落差が、チョコレートの独特のまろやかな溶け具合を作っています。人間の体温と同じ35~6度くらいになると、ほとんど液体になります。

手に持っている時や、口に入れて歯で噛んだ時はまだパキパキと硬いチョコレートが舌の上でゆるりと解けるのはこのためです。しかもこの急に溶け出す時に、閉じ込められていたカカオの風味が舌の上に放出され、なんとも言えないチョコレートの香りが口に広がります。